⁂MR職人の戯言⁂

お母さんは命懸けであなたを産みました・この世に産んでくれてありがとう・
親を愛し尊敬するする者は人を憎むことは無い・親を慕うものは、人を毛嫌いすることは無い・
命はたった一つのもの・数えてはいけない・      

<阿川佐和子~色気がない・・>


書籍名~  <男の詫び状>
 著者~    野坂 昭如さん・・(往復書簡)
 出版社~   文 藝 春 秋


 野坂さんと37人との往復書簡・・


 この本は・・雑誌(通販生活)に連載された、野坂昭如さんと彼のファン?37人の著名人との往復書簡集です。


 一通一通から各人の人柄が見えます・・
読み始めて・・面白い・・なるほど・・この人の生活感は・・


<阿川佐和子~野坂昭如>
 *野坂・・  アガワサワコにはぜーんぜん色気がない!


 *阿川・・  あうたび断言なさるのか。  まったくもって愉快ではございません。
 色気のないのはかねてより自覚がありましたけれど、殿方にそこまできっぱり言われては、私としても傷つかないわけではないのです。
 色気なんて万民に披露するものではないわい。
 理解してくれる人が一人いればそれでじゅうぶん。
 野坂さんてって案外、女を見る目がないのねと、秘かに恨み言も言いたくなるというものです。


 *野坂・・  色気の基本にあるのは、抱きたい抱かれたいという気持ち。
あからさまに言って、性に関するあれこれ。
 女のうなじ、胸元、腰つき、目元口元、姿勢、喋り方、すべて男の欲望対象。
 男に対する女のそれもまた然り。  
当方のリビドーの衰えはともかく、あまりにもこれ見よがしな部分部分にただげんなり、おぞましいだけ。


こちらの修行次第で、とびきりの色気に出くわすことがある。
まあ五体硬直、ただ立ち竦むのみであります。
このとき最も大事なのは、先方に悟られぬことだ。 
 女性は、ただ自分の色気にが付いたらお終い。


さすが・・<エロご事師たち>で人気作家になられた野坂さんの神髄をみた・・


<宮城まりこさん・・佐藤藍子さん・・吉行和子さん・・>
 多くの方との往復書簡・・面白い・・


残念ながら長い闘病生活に疲れて・平成27年12月9日に亡くなられた・・享年85歳





   







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